渡辺祥子 朗読リサイタルご招待

月夜の真葛 11月の宵、変わり果てた宮城の海辺に、真葛も仰ぎ見た満月がのぼる

只野真葛とは

江戸時代中頃から後半にかけて、優れた文筆で作品を残した只野真葛。知られざる才女です。本名はあや子。仙台藩江戸詰めの医師で「赤蝦夷風説考」の著者である工藤平助の長女でした。名医の誉れ高い父に会いたいと、全国からやってくる藩医の卵たち、豊かな商家の人々、文人たちに囲まれて彼女は育ちました。35 歳の時に、仙台藩上級家臣・只野行義と結婚し仙台へ。松島・塩竃・七ヶ浜などをめぐり、「みちのく日記」「塩竃まうで」「松島道の記」「いそづたい」など、当時の宮城をいきいきと書き綴りました。
当時の女性としては極めて広い視野と鋭い洞察力を身につけた彼女は、問題作を世に投げかけます。経済至上主義を批判し、儒教の考えが幅をきかせる世の中にあって、儒教にしばられない人間の生き方を記した「独考」です。かの滝沢馬琴に「独考論」を書かせたという驚くべき逸話も残っています。馬琴は辛らつに真葛の考えを批判しましたが、一方でその筆力、博識を賞賛もしています。
このように突出した先駆的作品を残した女性として知られる只野真葛ですが、実際には挫折と葛藤の多い人生でもありました。その運命に屈せず、前向きに希望を見出し、温かなまなざしを物事を見つめ続けた彼女の生き方は、未曾有の大混乱期に生きる私たちに多くを語っています。11 日、満月の宵。真葛が見たであろうこの仙台の月の下、彼女の生き方とまなざしを通して、今を見つめます。

語り:渡辺 祥子

渡辺 祥子

1991年フリーアナウンサーとして独立。司会・ラジオパーソナリティー・ナレーターなど幅広く活躍。1998年より朗読家・語り手としての活動を開始。日本語の美しさや言葉の力にスポットをあてた講演やエッセイの執筆、日本語の美しい響きにこだわったアプローチにも注目が集まっている。

  • 【日時】2011.11.11(金) 19:00開演 18:30開場
  • 仙台市戦災復興記念館 記念ホール 仙台市青葉区大町二丁目12番1号

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平成23年10月20日(木)

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