平瀬智行のNOW VEGALTA
東北のファーガソン・手倉森誠監督の表情に注目!!

最近のJリーグでは、型にはまったきれいなサッカーをするチームはなかなか勝てない。攻守にわたってアグレッシブなチームが勝っていますね。今年のベガルタもこれまでと変わらず「走るチーム、人とボールが動くチーム」になるでしょう。さらに、今季目指しているのがポゼッションサッカー。ボールをキープしながら、相手の守備を崩し、ボールをより長く支配する攻撃的なスタイルです。手倉森監督は、昨年はドイツ、今年はスペインと、オフには海外でサッカーを研究し、それをチームに導入しています。その一つとして今季取り入れたのが、4-3-3というシステムです。長い間チームとともに歩み、選手を知り尽くし、信頼しているからこそ、新たな挑戦ができるんですね。そういう意味で、手倉森監督はまさに東北のファーガソンですよ。ただ、3トップのシステムはセンターFWが孤立してしまうとボールがつながらず戦略が難しい。そこで監督がどう采配を振るうのか楽しみですね。注目は何といっても監督の一喜一憂する姿。チームの好不調がその表情でわかりますから。

キーマンはお尻の大きいあの選手

平瀬智行仙台には赤嶺(真吾)、ウィルソンという攻撃の2枚看板がいますけど、そこに柳沢(敦)が入ってくると面白い。僕が現役時代、一緒に戦った同い年の柳沢が今もベガルタで奮闘している姿を見ると涙が出ますね。もっと頑張れ(笑)。
序盤のキーマンはやっぱり梁(勇基)じゃないかな。中盤での彼の頑張り、アシストで赤嶺、ウィルソンが決められるかどうかですね。プロ10年目、飛躍の年にして欲しいですね。彼はトレーニングの成果か、お尻周りがひとまわり大きくなった。
へベルチ、ウィルソン、梁を「お尻三銃士」と呼んでいます。お尻が大きいと相手をしっかり止められるんですよ。僕も鹿島時代、ビスマルクには練習中によくお尻で吹っ飛ばされました。
攻めるにしても、守るにしても、お尻の大きな選手はほんと、脅威です。

補強は的確、ACLへの出場も楽しみ

サイン今年は良い補強ができました。中でも石川直樹は良いですね。CBに左利きの選手がいるのは戦力的に大きいですよ。右足に持ち変えずに左足でボールを出せるのでより速い攻撃ができる。CBの位置からいいボールが入ったら最高ですよ。
初挑戦のACLも楽しみですね。ただ、独特な雰囲気があって、勝てそうで勝てない。それがACL。現役時代、黄金期の鹿島アントラーズもなかなか勝てなかったです。そこにはアジアマジックがあるんでしょうね。
ACL出場は本当に名誉なこと。日本からは4チームしか出場できません。誇りを持って欲しいですね。クラブとしての日本代表ですから。アジアでの1勝はとても難しい。でもまずは楽しみましょう!
そしてベガルタ仙台を応援するといえば「ベガルタ仙台カード」。これ、いいですね。年間チケットもこれで買えるんですよね。素晴らしいでしょう。サポーターにとってはうれしい1枚、絶対おすすめです。

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